地域福祉(ちいきふくし)とは、それぞれの地域において人々が安心して暮らせるよう、地域住民や社会福祉関係者が互いに協力して地域社会の福祉課題の解決に取り組む考え方です。
社協では、海陽町に住む子どもから高齢者まで、障がいのある人もない人も、誰もが住み慣れた地域で、いきいきと自立した生活を送れることを目指し、さまざまなサービスや地域における住民活動などを組み合わせて、ともに支えあい、助け合うまちづくりを目指しています。
『地域の絆でともに支えあい安心して暮らせるまち海陽』
海陽町が策定する「第3期地域福祉計画」との連携を図りながら、令和6年度より5年間の本会活動の指針として「第3期地域福祉活動計画」を策定し、住民のみなさまをはじめ、行政・関係機関・各種団体等のみなさまと一緒に下記の3つの事業を柱に取り組んでいます。
この計画は、平成25年度に第1期計画を策定し、現在3期目となっています。
ふれあい・いきいきサロン(略してサロンと呼ばれています)は、地域の方々の自主的な活動で、高齢者のいきがいづくりや心身の健康づくり、孤独感の解消などを目的に地域の集会所などに集まって、おしゃべりや体操、ゲームなど様々な活動を行っています。
生活の基盤となるそれぞれの地域において、日常的に交流を図ることで、困りごとや心配ごとなどを共有でき、地域のなかで自然に「支え合い」や「助け合い」ができる地域づくりへと繋がります。
社協では、サロンの立ち上げや、活動について支援を行っています。
宍喰地区
(14か所)
海部地区
(8か所)
川上地区
(6か所)
川東地区
(9か所)
浅川地区
(4か所)
(1)年間計画作り
年度初めに、サロンの年間計画を作成します。
(2)活動内容
①出前講座(口腔指導:歯科衛生士、栄養指導:栄養士、体操指導:理学療法士)
②レクリエーション・脳トレ・工作
③認知症予防講座(地域包括支援センター)
これらの他にも、調理実習や遠足・防災学習など、自分たちで取り組みたい内容を実施しています。
サポーターとは、サロンのお世話役の方です。サロンの開催に際し、日程や内容の調整、準備などをしてくださっています。その労をねぎらうために、年に1回サポーター連絡会を開催しています。日頃活動する中での悩みや課題を話し合ったり、笑いヨガや体操等、サポーターさんに楽しい時間を過ごしていただけるような取り組みを行っています。
毎月、老人クラブの事業紹介や脳トレ、旬の食材を使ったレシピなどを掲載した『サロン便り』をサロン参加者のみなさんへお配りしています。
子育てひろば「おひさま」は、海陽町主任児童委員が中心となって、企画運営している子育てサロンです。
お父さん・お母さんが、お子さんと一緒に遊びながらお友達の輪を広げて、情報交換したり、悩みを共有したり、ホッと一息くつろげる場所です。
現在、活動しているサロンは次のとおりです。
※年間を通して、季節の行事を取り入れたり、毎月違った内容で楽しい時間を過ごしています。


海部郡3町からの委託を受けて、本会では手話通訳者・要約筆記者等の派遣事業や、派遣する奉仕員の養成事業、聴こえの相談会、点字・声の広報等発行事業などに取り組んでいます。
主に聴覚に障害がある方の日常生活や社会生活の場面での意思疎通(例:役場での手続きのときの担当者とのやり取りや、病院での医師とのやり取り、イベントや催し事のときに壇上で話していること等)を支援するために、郡内在住の障害のある方からの依頼を受けて、必要な時間・場所に、必要な技術を持った通訳者等を派遣しています。
①手話通訳者・奉仕員(音声⇔手話)
②要約筆記通訳者・奉仕員(音声⇔文字)
③代筆サポーター
各種奉仕員派遣事業を実施するために、それぞれの専門機関に講師を依頼したり、海陽町で活動しているボランティアサークルと連携して各種奉仕員養成事業を実施しています。
各種養成事業実施一覧
①手話奉仕員養成講座
②音訳奉仕員養成講座
③要約筆記体験講座
④各種スキルアップ研修
聴覚に障害のある方や聴こえに不安のある方が必要な情報を得られるように、以下の事業に取り組んでいます。
専門の医師と補聴器取り扱い業者の方により、聴力検査・医師による所見・補聴器の装用訓練を行っています。
音訳グループれいんぼうのみなさんと連携して、広報・議会だよりなどを声で読み上げたものをCDに録音して希望される方に配布しています。
点訳グループウイングのみなさんと連携して、県の点字図書館の書籍の点訳化を行う活動を支援しています。
赤い羽根共同募金は、町のみんなで集めた募金をじぶんの町を良くするための募金活動です。地域の課題や「もっとこうなったらいいのに」といった部分を解決していくことを目的に、課題解決のための取り組みや、地域福祉活動に取り組んでいる団体への支援などに使われています。
〇共同募金の仕組み
毎年10月に皆様にご協力をお願いして、お寄せいただいた募金の約70%は海陽町での取り組みのために使われています。残りの30%は、徳島県共同募金委員会でとりまとめられ、大規模災害が起こったとき、災害ボランティアの活動支援や、災害ボランティアセンターの運営のために使われます。
ご協力をお願いする際、「目安額」を設定させていただいています。これは、共同募金が「計画配分(使い道や、集める額を事前に定めて募金を募る仕組み)」として皆様にお願いしていることに由来します。課題解決の取り組みや、活動の支援のために必要な額から、1世帯当たりの目安額を設定させていただいておりますが、募金額は皆さまのご判断にお任せしています。
〇海陽町での使われ方
皆様からお寄せいただいた募金は、海陽町では以下の取り組み・団体活動支援に使われています。
海陽町共同募金委員会からの助成を受け以下の事業に取り組んでいます。
海陽町共同募金委員会が平成27年より開始した「自主防災活動支援助成事業」は、台風被害や大雨による水害、また南海トラフ巨大地震への備えの必要性から、地域の防災力を高めることを目的とした助成事業です。海陽町内の自主防災組織を対象に助成を行い、備蓄品の購入や避難訓練・炊き出し訓練などに活用していただいています。
ボランティアは、自分の関心のあるテーマや自分にできることからはじめられるとても身近な活動です。
ボランティア活動は、まちや地域をよりよくしていくことに役立つとともに、活動する自分自身も豊かにしてくれる力を持っています。
ボランティアを始めるきっかけは人それぞれですが、自分にできることからはじめてみませんか。
(1)身近なことから・・・
私たちの身のまわりを見直し、気がついたところから手がけ、まずできるところから始めましょう。
(2)相手の気持ちになって
誠心誠意活動することは、何よりも大切なボランティアの姿勢です。
活動先の施設・団体の目的や機能を理解し、ボランティアとしての自分の役割を見つけて活動をすすめましょう。
ボランティア活動は、ひとりよがりであったり、押しつけであったりしてはいけません。常に相手の気持ちを考えて活動しましょう。
(3)責任をもって活動し、約束は守る
ボランティア活動は無償の活動ですが、責任をもって活動をしましょう。
訪問時間、援助内容、どんな小さいことでも相手との約束を果たし、やむをえず活動日に都合が悪くなって欠席または遅刻をする場合は、必ず事前に依頼者またはボランティアセンターに連絡をしてください。
(4)秘密は守る
ボランティア活動を通じて知った相手の方のプライバシーに関する事柄は、絶対に口外しないでください。
プライバシーや秘密を守ることが必要です。また、そうすることによって、お互いの信頼関係が生まれます。
(5)自分を成長させる
ボランティア自身が持っている知識や技能を社会に役立てるためには研修や学習をおこたらず、自分自身を一層高めるよう努めることが重要です。活動記録をつけることをお勧めします。自分の活動をかえりみて、新たな計画をたてることは大切です。
(6)無理せず継続を・・・
「継続は力」どんな簡単なことでも継続していきましょう。 しかし、無理をすると長く継続できません。自分の生活のリズムを考えて計画を立て、無理なときは,はっきり断る勇気を持つことです。
(7)周囲の理解を得る
ボランティア活動は身近な人の協力を必要とします。家庭、学校、友人などの温かい理解を得られるように努めましょう。周囲の理解を得ずに、勉強や仕事まで犠牲にしては長続きしません。
(8)一人で悩まずに
活動中に分からないことや、困ったことなど相談したいことが起きた時は、活動先のボランティア担当者かボランティアセンターに相談してください。一人で悩まずにどんなことでも気軽に相談して、早めに解決しましょう。
(1)「自主性・主体性」
~自分からすすんで行動する~
ボランティア活動は、自分自身の考えによって始める活動でであって、誰かに強制されたりまた、義務として行わせる活動ではありません。友人から誘われたり、たとえば学校や会社の行事として参加したり・・・など、どんな小さなきっかけでも、自分自身の「やってみよう」という気持ちを大切にすることからボランティア活動がはじまります。
(2)「社会性・連帯性」
~ともに支え合い、学び合う~
わたしたちの住むまちには、さまざまな課題が存在します。こうした課題を発見し、改善していくためには、一人ひとりが考えることと、多くの人々と協力しながら力を合わせて行動することが大切です。
(3)「無償性・無給性」
~見返りを求めない~
ボランティア活動は、活動目的の達成によって、出会いや発見、感動、そしてよろこびといった精神的な報酬を得る活動であり、個人的な利益や報酬を第一の目的にした活動ではありません。
(ただし、交通費や食費、材料費などの実費弁償については無償の範囲としています。)
(4)「創造性・開拓性・先駆性」
~よりよい社会をつくる~
目の前の課題に対して、何が必要なのか、そして、改善のためにはどうすればよいのか。ボランティア活動は、従来の考え方にとらわれることなく、自由な発想やアイデアを大切にしながら、方法やしくみを考え、作り出していくことが大切です。
ボランティアセンターでは、ボランティア活動をしたい方とボランティア活動に来てほしい方をつなげるとともに、ボランティア活動の普及、活動の支援、ボランティア活動保険の加入の促進等を行っています。
ボランティア活動中の人には・・・
ボランティア活動を始めたい人には・・・
ボランティアを派遣してほしい人には・・・
〇ボランティア活動保険
安心してボランティア活動を行うためにボランティア活動保険に加入しましょう。
保険の詳細はこちらから(2025年版ボランティア活動保険)
〇ボランティア行事用保険
ボランティア団体等が主催者となり、ボランティア活動の一環として行事におけるケガなどに備えます。
保険の詳細はこちらから(2025年版ボランティア行事用保険)
台風等による風水害や地震、津波などの災害が発生した場合、被災地では災害ボランティアによる支援活動が大きな力を発揮し、被災地の復旧・復興に大きな役割を果たしています。海陽町社協では、災害ボランティアセンターの設置が必要となった場合、行政や関係機関、県内外のNPO法人やボランティア等と連携し、早期に被災者の生活の復旧に対応するため、「被災者中心」「地元主体」「協働」の3原則を大切にセンターの設置・運営を行います。
災害ボランティアセンターは、災害時に被災者の生活復旧を行うためにボランティアを受け入れ、被災者のニーズ(必要としていること)につなぐはたらきをします。
<災害ボランティアセンター設置の手順>
災害発生 ⇒ 被災状況の確認 ⇒ 災害ボランティア設置の判断 ⇒
災害ボランティアセンター開設の準備 ⇒ 災害ボランティアセンター開設の周知 ⇒
災害ボランティアセンター開設
(1)ボランティア受付
(2)被災者からのニーズ(必要としていること)の受付
(3)マッチング・オリエンテーション
(4)資機材の貸し出し
(5)現場での活動
(6)ボランティア活動報告
(1)災害ボランティア養成講座の開催
災害時に活動していただけるボランティアの養成を行います。
(3)災害ボランティアに関する研修等
必要に応じて、災害ボランティアに関する研修会等を開催します。
(4)ボランティア活動保険の加入促進
災害ボランティアに参加する際は、ボランティア活動保険(天災タイプ)に加入しましょう。

